ケースの後ろから撮影した写真
*) コンセプト
・低電圧の真空管を用いてラジオをつくる。
・以前から探していたマジックアイ(1H3)を用いる。
・B電池は、携帯用のリチュムバッテリー、A電池は、ニッカドを用いる。
<製作>
1)シャーシー作り
・主な真空管、バリコン、スピーカ、ボリューム、IFTの配置の決定、真空管の
ソケットの穴あけ加工、特にマジックアイの取付方向・位置に注意をしました。
2)ケース作り
・廃品のアクリル板を用いた。(200X300X3)2枚
シャーシーの大きさに合わせて切断したところを「みずやすり」できれいに加工しました。
3)中間周波トランスの製作
・簡易なIFTの作り方
トランジスター用IFT(黄色タイプ)を2ヶ利用し復同調式とて真空管の
インピーダンス整合とQをあげるために使用した。黄色のIFTの片側は、
インピーダンスが15kΩであるため真空管の入出力のインピーダンスにマッチする。
写真のようにIFTを2個もちいで<10PFのコンデンサーで結合する。
・IF周波数特性
作製したIFTをトラキングジェネレータとスペアナを用いて特性を観察
(トラキングジェネレータの製作は、別記事に記載してあります。)
4)トラッキングレスバリコンの利用
・パティングトリマーを使わずに発振コイルと結合するために用いました。
最近では、ほとんど入手できないと思います。
一番重要なのがトラッキングです。このラジオの感度は、ここで決まります。
5)マジックアイ
・長年探していた1H3松下製が手に入りました。感激新品です。
他に1N3、DM160のようなマジックアイもありますのでそれでもOKです。
他のマジックアイ(DM160)も入手
6)A・B電源について
・電池代を考えると充電できるタイプの方が良いので2次電池を用いました。
7)スピーカ・アウトプットトランス
・アウトプットトランスは、数W級は、よく出回っていますが、
ここでは、出力管が3Q4であるため200mW級でも十分ですので
秋葉原で購入した200mW級を用いた。
・もし、入手が困難な場合、ヒータトランスか、ニッカド充電器のトランスを利用する。
一次側100V側を(10kΩ)に、また二次側の9V-12V = 4V側を(8Ω)として用いるとよい。
(100円ショップで販売しているニッカドの充電器に使用されている電源トランスも
使用できました。)
オーディオアンプを用いた電池管用B電源の製作で使用したトランス
8) トラッキングの調整
・局発の周波数調整
@バリコンを抜いた状態で2060kHzに局発の発振コイルを調整する。
Aバリコンを最大に入れたところで発振が990kHzになるようにバリコンの
トリマーで調整する。
・アンテナ回路の調整
@アンテナコイル(ここでは、バーアンテナのコイル)を1400kHz付近の
ラジオ電波を受信しながら最大になる容量に調整する。
わたしは、まき数を少なくしました。
A次に600kHz付近の電波を受信しながらパリコンのトリマーを調整する
@とAを何度か繰り返すとトラッキングがあって来ます。
9) 電池管シグナルジェネレータ
By JH3OZA 2013年8月