オーディオアンプを用いた電池管用B電源の製作
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By JH3OZA 2017年1月
<はじめに>
電池管ラジオのB電源に乾電池の006Pや二次電池のニッケル水素電池やリチューム電池を
直列に繋いでDC+67Vを作りり出していましたが、費用がかかるので、DC/DCコンバータを
製作することにしました。
まずは、市販のDC/DCコンバーター(5V/48V)のものを利用してみましたが、
コンバータの発振周波数がBCバンドに近いので抑圧により受信感度が著しく低下し、
使い物にならないので、受信に影響しない低い周波数(50Hz程度)のものを作ることにしました。
(市販のものには、発振周波数が、1600kHzの物もありますが、まだ試しておりません。)
<回路構成>
ICの555を用いて約50Hzの発振をさせる。(サイン波形にすることで高調波が抑制される)
次に、4W用のオーディオアンプとしてよく使われているμPC2002を用いて50Hzの信号を増幅する。
そのICの出力インピーダンスが、2Ωからと範囲が広いので普通の電源トランスを用いるて昇圧することにした。
その昇圧用のトランスは、100円ショップで販売しているニッケル水素用充電器の内部にある
ACトランスです。
実は、このトランスは、電池管ラジオのアウトプットトランスの代用に使っていたり、とても、重宝しているものです。
<回路図>*
<結果>
動作は、うまくいきましたが、このコンバータをラジオ内部に収納することができませんでした。
シールド特性がよくないせいか、トランスの磁界誘導によりハム音がラジオに入りこみ
スピーカから聞こえてきます。
ラジオの向き(方向)や、少し離しておけば聞こえなくなります。
また、ラジオのSWとコンバーターのSWを連動させる方法の検討も必要となります。
まだまだ、改善の余地があります。
入 力 9V、140mA : 1260mW
出 力 55V、7mA : 385mW
全体効率 約30%
効率はあまり良くなく30%程です。A級増幅のためでしょう。
運用は、単三ニッケル水素電池を8本つないで聞いています。
以上
効率は、今一つよくないのですが、
B電源にお困りの方は、簡単に作れますので、是非チャレンジしてみてください。