<スペースチャージ方式による真空管の動作>
(B電源が、+6V〜+12V で動作する再生ラジオの製作)
By JH3OZA
(東京都大田区 桶谷 保) 2020年11月
<6D6 スペースチャージ方式>
手持ちのST管6D6を使用した。
(サプレッサーグリッドがカソードと接続されていない手持ちのST管はこれしかなかった)
真空管の選定条件
1、5極管でサプレッサーグリッドが、カソードと内部接続されていないもの。
2、ヒータ電源の消費電力が少ないもの。
真空管の取り扱い方
1、コントロールとスクリーングリッドに+2V(最適値を選ぶこと)の電圧をかけ、電子の加速電極として利用
2、サプレッサーグリッドを入力(コントロールグリッドとして)端子として利用
3、プレートに 低電圧(+6V〜+12V)を印可すると数百μAの電流が流れ増幅される
6D6のスペースチャージ動作による静特性
この状態でも、gm=400μƱ (G1=0V)あり増幅します。
回路図
G1,G2に+2V(3mA)を印可し、プレートに、+12V(300μA)の電圧をかけると、
見事に再生検波動作(V1)と低周波増幅(V2)をします。ビックリしました。
さすがに、プレート電流が少ないためスピーカを鳴らすことができません。
この動作を、スペースチャージ動作と呼んでいます。
今回は、AC電源トランスを使いましたが、乾電池で動作させることも可能です。
これから、いろいろと実験をやってみます。!!
<6BJ6 スペースチャージ方式>
6BJ6のスペースチャージ動作による静特性
G3=0付近で、gm=200μƱ
令和2年11月
By JH3OZA