リピータ制御ユニットの製作
PICマイコンを用いてアナログのリピータ制御ユニットを製作してみました。
430MHz,1200MHz,2400MHz,5700MHz,10GHzのリピータ制御が可能です。
また、自局のプライベートリピータも構築できます。
製作のコンセプト
1)極力部品点数は少なくする。
2)二個の無線機を送信用、受信用に用いて簡単にリピータを作る。
3)88.5Hzのトーンユニットを内蔵し、トーン周波数を可変可能とする。
トーンユニットDIP SWタイプのMN6520を用いる。
<参考><ワンダーキット製のMN6520付基盤>
4)メインの制御マイコンは、安価なPICを用いる。
5)炎天下の温度(40度以上)でも正常動作させる。
6)小型化をはかりアンテナ直下に設置できるものとする。
特徴(動作フロー)
1)受信機の復調AF(DISC)信号からTone信号(88.5Hz)を受信すると
最初にID(DE ご指定のコールサイン)を1回送出する。
2)トーンスケルチを内蔵しており、トーン周波数可変可能。
3)トーンスケルチがONの時、PTT端子がLowになり送信モードとなる。
(LED点灯)
4)30分モード(約30分経過後)で ID(DE ご指定のコールサインと所在地)
を送出する。
5)約3分ごとに待機モードとなり、10秒間強制受信する。
6)3分モード終了前に「ピ,,ピ,ピ」の警告音を送出する。
7)3分の通話中に送信側で瞬時受信状態にし、すぐ再度送信すると
再び3分モードになる。(「ピ」音がでる)
よって強制受信時間がなくなる。
リピータの動作フロー(例)
アナログリピータの制御ブロックダイアグラム
<ユニット基盤写真表>
<ユニット基盤写真裏>
無線機と接続方法
1)入力信号 from RX
@ from AF(DISC):トーン信号を含む復調信号
A from SP :音声信号(受信機のスピーカ信号より)
2)出力信号 To TX
@ to MIC :受信機の音声信号とID信号の混合出力
A to PTT :送信プレス
B モニタ :イヤーホーンにて確認できる
3)電源端子
電源電圧+8〜+12V、 消費電流 MAX 23mA
動作確認
@ 電源を入れた時、既存のID(CW)を送出。
A IDは、プログラムに書き込み電源ON・OFFしても正常動作をする。
B 88.5Hzトーンは、デップSWで変更できる。
(たとえば、77Hzの場合 1,2を
88.5Hzの場合 1,3をONする)
C 半固定ボリュームで適当なMIC-GAINのコントロールを行う。
製作してすでに2年を向かえ,夏冬の温度差にも耐え動作しております。
こんな1ドルマイコンが、1年以上の長期間故障せず動作しており感動しております。
次回は、
DTMF信号で制御でして、リピータ内の温度をCWで知らせる機能や、
嫌がらせを受けた時の強制停止機能を持たせた改良型を製作します。
ご期待ください。
以上
参考になりましたでしょうか?
平成18年9月吉日